「シンクタンクからの取材」

「シンクタンクからの取材」


数ヶ月前、あるシンクタンクから、人材紹介業に関する調査取材を受けました。


質問項目は30以上で、中には結構難しい質問もありました。


真面目に背景から説明すると、1週間ぐらい要する内容です。


大別すると、下記の二つの質問に集約されます。


1 人材紹介業(ヘッドハンティング、サーチも含む)の現状をどのように捉えているか?


2 この業界は近未来どのようになるのか?



質問1に関しては、下記のように答えました。


「いやー、大変ですわ。市場は13年前の3~5倍にしかなっていないのに、競争は50倍ぐらいになって

いますので、既に過当競争の時代に入り、簡単には儲からないビジネスになりました。」


「このような厳しい状況になって良い面もあります。しょーもない会社が淘汰されることです。」


「過当競争とは申しましたが、やっとリングに上がって、これから本当のガチンコ勝負が始まる段階です。」


今まで大都市のホワイトカラーが主なターゲットでしたが、はそれ以外の職種や地域にまで

人材紹介ビジネスが入り込むようになってきました。これは良い事です。」


「とにかく、このビジネスはようやく夜明けを迎えたぐらい、やっと黒船が日本に来たぐらいの段階で、

これから坂本龍馬みたいな人間が現れるかどうか、楽しみですね。」



質問2に関しては、下記のように答えました。


「様々な事業ドメインに分かれていきます。デパートみたいな紹介会社は、1~2社しか残りません。

専門店が増え、専門店同士の競争がもっと激化し、専門店の中でも淘汰・集約が加速します。

残念ながら、欧米先進国の後を知らず知らず追随しています。」


「全く思いもよらないような巨大なプレイヤーが異業界から突然参入してきます。」


「本物だけが残ります。本物とは、クライアントやキャンディデートに言いにくい事を丁寧に伝えられる

真のコンサルティング志向の会社です。欧米では、既に10年前に真のコンサルティングへの回帰が

叫ばれていました。」


「売上や利益だけを目的にしている会社は無くなります。選択権は完全にユーザーに移ります。

真のエージェント(代理人)として、どれだけ骨を折れるか? 一貫して顧客と向き合える会社だけが

残ります。評価を社内力学に求めている会社は衰退します。」


「大手派遣会社、特に外資系大手は、英語だけできるチープなご機嫌取りをトップに据えないで、

真面目に市場に取り組む事です。」


「派遣会社は、もっと真剣に紹介業に取り組むべきです。派遣法改悪で右往左往している場合ではない。

ただ、紹介事業に真剣に取り組むのであれば、紹介業のプロに任せて、つまらない口を出さない事です。

自分たちが何十年かかって、ここまで来たのか?それを考えて、じっくり紹介業に取り組むべきです。

そうすれば、年収400万円未満の市場では、TTPも含めて派遣会社が主役になるでしょう。」


「外国人がどんどん入って来ます。欧米の会社だけでなく、香港やシンガポールの華僑の会社も入ってきます。そのアグレッシブさには、今の日本人では勝てません。大変な脅威と認識して対策を考えるべきです。

大いに学ぶべき点もあります。」


「一定以上の規模を目指せば、グローバル市場での勝負になります。ドメドメの会社や英語が話せない

コンサルタントは、私を代表にどんどん厳しくなります。」



「アノネ ひとのことじゃないんだよ じぶんのことだよ」    みつを



合掌。


※弊社HP↓。

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作者

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武谷広人
人材コンサルタント歴27年。 1984年リクルート入社後、現リクルートエージェントに出向・転籍。 その後、JACジャパン(現JACリクルートメント)社長就任。 マンパワー・ジャパンの紹介事業本部長を経て、2005年に独立開業。(株)プロフェッショナル・サーチの代表に就任、現在に至る。人材紹介業の表裏を知り尽くし、人材コンサルタントの転職アドバイザーをライフワークとする。